セットアップオフィスとリモートワーク時代の新常識

「テナントの募集を出しているのに、内見はあっても成約に至らない」
「リモートワークが定着してから、企業のオフィス選びの基準が変わった気がする」
「他社が手がけるセットアップオフィスに、うちの物件が見劣りしている」

 

岡山市・倉敷市で不動産をお持ちのオーナー様・不動産業者様から、こうしたご相談が増えています。

 

私たち岡山オフィスづくり.comは、年間100件以上のオフィス施工を手がけてきました。移転・レイアウト設計・内装工事・パーテーション工事・オフィス家具・ネットワーク/セキュリティ・サイン工事まで、オフィスにまつわるあらゆる工程をワンストップで担っています。

その現場から見えてきたのは、リモートワークが当たり前になった今、企業がオフィスに求めるものが根本から変わったという事実です。この記事では、不動産業者様がセットアップオフィスを展開するメリットと、2026年の今だからこそ押さえるべきポイントをお伝えします。

 

セットアップオフィスとは?居抜き物件との違い

 

セットアップオフィスとは、貸主側があらかじめ内装工事を施し、什器・備品まで設置した状態で貸し出すオフィスのことです。入居企業は契約後すぐに業務を始められます。

よく混同される「居抜き物件」との違いを整理しておきましょう。

 

比較項目 セットアップオフィス 居抜き物件
内装 貸主が新たにリニューアルして提供 前テナントの内装がそのまま残る
デザイン 統一感があり現代的 前入居者の業種に依存
設備 新しく、状態が良い 経年劣化のリスクあり
賃料 やや高め(内装費が転嫁される) 割安な場合が多い

 

つまりセットアップオフィスは、「貸主が投資して価値を上乗せした物件」です。だからこそ、その投資をどこに向けるかで成約率が決まります。

 

リモートワークが変えた「オフィスの評価基準」

 

3年前、セットアップオフィスの魅力は主に「おしゃれさ」と「即入居できる手軽さ」でした。しかし2026年の今、企業の判断軸はもっとシビアになっています。

 

「出社する価値」があるかが問われている

リモートワークが選択肢として定着した今、社員は「わざわざ出社する意味」を求めます。オカムラのワークデザイン研究所の調査では、良いオフィス環境で働くことが自身の成長に良い影響を与えると考えるワーカーは8割以上にのぼりました。チーム内のコミュニケーションやフィードバック、集中できる環境といった「オフィスでこそ得られる経験」が、成長実感につながっているのです。

つまり、「出社したくなるオフィス」を提供できる物件は、企業の採用力・定着率に直結するということ。これは賃料以上の価値になります。

 

Web会議スペースの不足が最大の不満

ハイブリッドワークが前提の今、「Web会議ができる場所が足りない」という不満は、私たちが最も多く聞く声のひとつです。オープンなカフェスペースだけを整えても、実務では使い物になりません。

集中ブースや小規模な個室が、成約の決定打になるケースが増えています。

 

「感覚多様性」への対応

オカムラが挙げる2026年のトレンドキーワードに「感覚多様性」があります。光の明るさ、音の静けさ、心地よい姿勢——

快適さの基準は人それぞれ違い、時間帯や気分によっても変わるという考え方です。

画一的な席が並ぶだけのフロアではなく、「集中する場所」「話す場所」「休む場所」を選べる空間こそが、これからのオフィスに求められています。

 

座り心地は”生産性”の問題

オカムラの資料『The Posture』では、座り方によって身体への負担が大きく変わることが体圧分布の比較で示されています。実際、身体的な疲労を感じるワーカーは約7割にのぼり、その内訳は「目の疲れ」が約9割、「首・肩のこり」が約7割を占めます。

見た目重視で安価なチェアを並べたセットアップオフィスは、内見時の第一印象は良くても、入居企業から「椅子だけ入れ替えたい」と言われかねません。什器の質は、物件の質そのものです。

 

不動産業者がセットアップオフィスを展開する4つのメリット

 

 

空きテナント・居抜き物件を「収益資産」に変えられる

退去後そのままの状態で眠っている物件は、少なくありません。リニューアルしてセットアップオフィス化すれば、即入居できる高付加価値物件として市場に出せます。特に岡山市・倉敷市では、移転にコストと時間をかけられない中小企業のニーズが根強く存在します。

 

ビル全体・地域の価値を引き上げる

内装だけでなく、外観・エントランス・共用部までリニューアルすれば、ビル全体の資産価値が向上します。サイン工事で建物の顔を整えるだけでも、印象は大きく変わります。入居企業が増えれば地域の活性化にもつながり、オーナー様・入居企業の双方にメリットが生まれます。

 

提案の幅が広がり、成約率が上がる

「採用に効く内装」「カフェのような雰囲気」「集中できる機能的な空間」——テイストの異なる物件を複数持てば、企業ごとの要望に合わせた提案が可能になります。選択肢の多さが、そのまま成約率になります。

 

賃料設定の根拠を持てる

「なぜこの賃料なのか」を、内装・什器・設備という目に見える価値で説明できます。値引き交渉の土俵に乗らずに済むのは、大きな経営メリットです。

 

失敗しないセットアップオフィスの作り方|4つのポイント

 

ターゲット企業を先に決める

エリア特性を踏まえ、「この物件はどんな企業に届けたいか」を先に決めます。ターゲットが曖昧なまま内装を施すと、誰にも刺さらない空間になります。

 

アクセスの良さは譲らない

駅から離れた物件は取得コストを抑えられますが、成約にはつながりにくいのが現実です。投資したセットアップ費用を回収できなければ意味がありません。

 

「働くシーン」を具体的に想定する

会議室の大きさ、個室ブースの数、リフレッシュスペースの位置、そしてWeb会議に耐えうる遮音性。実際にそこで働く人の一日を想像できているかが、内見時の説得力を決めます。

 

セキュリティを軽視しない

近年、サイバー攻撃が中小企業を標的にするケースが増えています。UTM(統合脅威管理機器)などのネットワークセキュリティ、防犯カメラ、来客動線と社員エリアの分離。これらが整った物件は、企業にとって「そのまま使える」安心材料になります。

 

施工事例

私たちが実際に手がけた事例から、セットアップオフィスづくりに応用できるものをご紹介します。

 

セットアップオフィスは「投資」である

 

リモートワークが定着した今、企業は「ただ席があるだけのオフィス」を選びません。出社する意味のある空間を提供できるかどうかが、成約の分かれ目になっています。

セットアップオフィスは、単なる内装リフォームではありません。空室という負債を、収益を生む資産に転換する投資です。だからこそ、「どんな企業に、どんな働き方を提供するのか」という設計思想が不可欠です。

私たち岡山オフィスづくり.comは、物件の企画段階から、内装・什器・間仕切り・サイン・セキュリティまで、まるごとサポートいたします。

「うちの物件、セットアップオフィス化する価値はある?」
そんな段階からのご相談で構いません。現地確認からご提案まで、丁寧にサポートいたします。

 

 

この記事を書いたのは
大橋 WORK SMILE LABO
大橋 淳紀
株式会社WORK SMILE LABO
大学を卒業後、新卒で㈱ワークスマイルラボに入社。
オフィス関連商品はすべてお任せください。
お客様の理念やビジョンといったコンセプトを大切にし、それが伝わるオフィスづくりの提案を行っています。
大橋 WORK SMILE LABO 営業