やっとの思いで採用した社員。
「この人なら!」と見込んで入社してもらった社員、
できるだけ長く働いてほしいもの。
でも一体、社員定着率が低いとどう困るのか。
まずはその問題について見直してみます。
Contents
定着率が低いと、先を見越した人員計画ができない
社員の定着率が良いと、この先もずっと社員が会社に居てくれるという確信が持てるので
誰をどこの部署にしようか
どういったプロジェクトをどういったメンバーで立ち上げようか
など、先を見越した計画を立てることができます。
ですが、いつ辞めるかわからないという不安があると
計画を立てるのも難しくなります。
もしプロジェクトに入っていた社員が途中で辞めてしまうと、
他の社員に負担がかかり、みんなの労働条件が悪くなってしまいます。
そうすると、その社員たちも仕事を続けづらくなり辞めてしまうかもしれません。
つまり負のスパイラルに陥ってしまいます。
定着率が低いと、教育にかかるコストや労力が増える
社員が辞めてしまうとまた再度採用からスタートですが、
優秀な人材はそう簡単には見つかりません。
たとえ優秀であったとしても、社風と合わないのも困りもの。
何人もの就職希望者を面接することは手間も人件費もかかることですし、
求職情報を出すのにも相当のコストがかかります。
また、途中で新しい社員を採用するとなると
その社員への教育が必要になります。
春に同時に入ってきた新人社員にはまとめて一回で済んでいた教育が
途中の時期に入ってきたとなると、
先輩社員が個々に教育をすることになります。
これにもコストがかかりますし、
先輩社員の仕事の妨げにもなってしまいます。
これもまた、先輩社員らへ負荷がかかり仕事へのモチベーションが下がり
会社を辞めたくなってしまうという負のスパイラルに陥ってしまう原因です。
定着率が高ければ、社員みんなの能力がアップ
逆に定着率が良ければ、
普通ならどの社員も次第に力を付けてきます。
互いに刺激を得たり与えたりしながら、どんどん生産効率を上げていきます。
チームワークもよくなり
プロジェクトなどでの成果も上がってきます。
そして管理職やリーダーへと昇進し、新入社員を上手くフォローしながら、
社員みんなで企業の発展を支えていきます。
このように、様々な無駄や損失をなくして社員全体の力を引き出すため、
会社への定着率を向上させていきたいものです。
オフィス改善で変わる社員意識
では何故社員はせっかく入った会社を辞めていくのでしょうか?それには人それぞれの理由があります。
例えば
給与が低い
仕事が自分に向いていなかった
仕事が面白くない、モチベーションが上がらない
人間関係が上手く行かない
これらを解決するためにはもちろん
会社の雰囲気や制度など、仕組みづくりが不可欠です。
ですがそれと同時に、社員がその会社で働いていたくなるようなオフィス空間づくりもとても重要。
特にモチベーションアップや人間関係づくりには、
オフィスの改善が寄与する部分が多大にあるのです。
そこで今回は、このオフィス空間の改善についてお話しします。
デザインが良いとモチベーションも上がる
まずは、デザイン。
オフィスは見た目の美しさ、恰好良さが重要です。
美しいオフィスで毎日働くことはとても気持ちのいいことですし、
通勤してきてオフィスに一歩足を踏み入れた際、気持ちよく仕事スイッチを入れることができます。
恰好いいオフィスはテンションを上げてくれますし、
「自分はこんな素敵なオフィスで働いているんだ」
というモチベーションアップにも繋がります。
オフィスを美しく、格好よくすればよいのですが、
そこには機能性や社風も取り入れていきたいものですね。
何でもかんでもデザインが良ければいいというのではなく、
みんながスムーズに心地よく使え、
さらには、会社らしさ、会社が作り出したいものを瞬時にイメージできるような
そんなデザインにしましょう。
例えば色彩ひとつ取ってみても重要です。
集まってブレインストーミングをし、どんどん意見を出し合う職場雰囲気を求めるなら
感情的に刺激を与える赤色
陽気さや活発さを与えてくれるオレンジ色
明るさや希望をイメージさせる黄色などを取り入れるといいでしょう。
ゆったりとリラックスをして作業に取り組むことを求めるなら
安らぎや安心・安定感のある緑色。
ぐっと集中して作業に取り組むことを求めるなら
集中力を高めてくれる青色などがいいでしょう。
社員が足を踏み入れた瞬間、会社が求めているものがわかる雰囲気であれば、
気持ちと現実とのズレも少なくなります。
辞めたくなるような不安の解消にも繋がります。
コミュニケーションの場でリフレッシュ&仲間作り
会社を辞めたくなる理由に「人間関係が上手く行かない」というのも挙げました。
この解消のため、
オフィスの別室や一角にコミュニケーションスペースを用意しましょう。
社員同士で活発なコミュニケーションをすることは、
心理的に安心感が増すので、いろいろな問題解消にもなります。
仲間意識も湧いてきますので、これはそのまま定着率の向上へと繋がります。
そして新たなアイデアも生み出す場ともなります。
もちろん、自由に休憩したり気分転換したりするスペースとしても有効です。
気分をリフレッシュすることで作業効率も良くなりますし、
いろいろな悩みで落ち込んでいたマインドも切り変わります。
オフィスが狭い場合でも
使われていない座席やデッドスペースを見直すことで
コミュニケーションスペースを生み出すことができます。
限られたオフィス空間を最大限に活用して、上手くスペースを作り出しましょう。
風通しを良くして緊張感をなくす
社員同士でのコミュニケーションをとり仲間意識を持つことも大切ですが、
会社への帰属意識も大切です。
そのためには、上下関係の風通しをよくします。
たとえば、マネージャーに対して
「顔はわかるけど、全くどういった人かわからない」
「突然近くに来て、指示だけをしていく人」
などといった気持ちをもっていると、
マネージャーとの心の距離も遠くなり、会社への帰属意識も薄れます。
それを改善するために、
マネージャーの部屋をガラス張りにするなどの工夫をします。
マネージャーがどういう気合で仕事に臨んでいるか、なども伝わってくるので、
そのマネージャーの下での自分の立ち位置も自然とわかってくるかもしれません。
いろいろなことがわかってくると、
その中で上手く立ち振る舞うようにと努力しますし、
そこで働き続けようという意志も強くなります。
また、社員にとってマネージャーの部屋というのは、
部屋に呼ばれると怒られるのではないかとびくびくしたり
どんな難題が降って来るのかとドキドキしたり
プレゼンテーションを促されて緊張したり。
とにかく居心地の良い場所ではありません。
ですが、部屋の様子がいつも外からもよく見えていると、
自分が中に入った際も、その場の緊張感や圧迫感を緩めてくれます。
緊張感と圧迫感の少なさも、会社に居続けられる大きな理由になってきます。
そのほかにも、
どこでも自由に移動できるフリーアドレス制や
ひとりで業務に集中したいときの個室ブースの設置など。
社員が、「この会社でずっと働いていたい!」と思わせるような工夫はたくさん。
弊社の社員の定着率が向上するようなオフィスづくり。
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