2022年7月、11月に急激な感染拡大が確認されたEmotet（エモテット）。
注意喚起の報道もあったので、覚えていらっしゃる方も多いかと思います。
実は、2023年3月7日からも活動再開が観測されています。

※「Emotet」とは？
実在の人物や実際の取引先を装ったメールを送信することで広がるマルウェア（悪意のあるウイルスの総称）です。
情報漏洩やスパムメール送信を引き起こし、ランサムウェア（情報を人質にし金銭の要求を行うウイルス）など他のマルウェアへの感染などの原因となります。

Emotet最新の手口

Emotetは、マクロ付きの「Excel」「Word」ファイル、パスワード付きZIPファイルとしてメールに添付する形式で送り付けられるのが一般的でした。
そのため、不自然なメールの「Excel」「Word」などの添付ファイルは開かない、パスワード付きのZIPファイルは確認する、といった対策を行われている方が多いかと思います。
2022年11月を最後に活動休止していましたが、2023年3月から活動再開が報告されています。

引用：独立行政法人情報処理推進機構HPより

3月初旬に観測された手口は、メールに添付されたZIPファイルに500MBを超えるWordファイルが含まれており、セキュリティソフトの検知の回避を狙ったものです。
今回はZIPファイルにパスワードはかかっていません。
Emotet感染を調べることができる「EmoCheck」でも検知できないケースが報告されていましたが、アップデートが行われ現在は対策されています。

引用：独立行政法人情報処理推進機構HPより

2023年3月16日に確認された手口は、Microsoft OneNote形式のファイル（.one） を悪用するものです。
メールに添付されたMicrosoft OneNote形式のファイルの指示に従い「View」ボタンをダブルクリックすると感染する恐れがあります。

新たな手口が観測されたため、社内でも注意喚起を行い、よりいっそうの警戒が必要です。

引用　独立行政法人 情報処理推進機構：Emotet（エモテット）と呼ばれるウイルスへの感染を狙うメールについて

Emotetに感染してしまったらどうすればいい？

感染を未然に防ぐことが重要ですが、注意していても感染してしまうことはあります。
エモテット感染の疑いがある際は、警視庁のサイトを参考に対応を行ってください。
警視庁：Emotet(エモテット)感染を疑ったら

エモテット専用の感染確認ツール「EmoCheck（エモチェック）」を提供するJPCERT/CC（ジェーピーサートコーディネーションセンター）のサイトに確認されているエモテットの特徴と動向が出ています。
こちらも参考に社内で注意喚起を行ってください。
JPCERT/CC：マルウェアEmotetの感染再拡大に関する注意喚起

マルウェアに感染しないためにはどうすればいい？

Emotetへの感染を防ぐだけではなく、一般的に悪意のあるウイルス対策として下記の対応をおすすめしています。
・UTMなど総合的にネットワーク管理が行える機器の導入。
・OS、アプリ、セキュリティソフトは、常に最新の状態にバージョンアップする。
・社内でセキュリティ意識向上のため勉強する機会を設ける。
・ウイルスに感染したときの対応を周知しておく。

Emotetに感染すると、過去メールやアドレス帳を搾取され、登録しているアドレスすべてになりすましメールが送信される恐れがあります。
最悪、情報漏洩につながりランサムウェア（身代金ウイルス）に感染してしまう可能性もあります。

普段から、少しでも違和感を感じるメールの場合は、「添付ファイルは開かない」「メール本文中のURLリンクはクリックしない」といった個人個人の対応で防げることもあります。
セキュリティ対策として、機器の導入と並行して社内のセキュリティ意識の向上はいまや必須となっています。

「小規模な企業だから必要ない」そんなことはありません。
弊社でも、実際にEmotetの被害にあった企業様からのご相談を受けたことがあります。
すべて中小規模の企業様でした。
自社のメールアドレスが悪用されてしまうため、業務にも影響が出ますし、企業間の信用にも関わってきます。
リスクヘッジとしてセキュリティ対策は、企業規模に関わらず必須と言えます。

岡山オフィスづくり.comでは、中小企業向けのセキュリティ機器のご相談、ネットワーク環境の診断は無料で承っております。
セキュリティ対策に不安を感じている企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。

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この記事を書いたのは

大橋 淳紀
株式会社WORK SMILE LABO　営業

大学を卒業後、新卒で㈱ワークスマイルラボに入社。
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お客様の理念やビジョンといったコンセプトを大切にし、それが伝わるオフィスづくりの提案を行っています。