オフィスのユニバーサルデザイン化を進めるポイント
本記事では、オフィスにユニバーサルデザイン(UD)を取り入れることで得られる効果とその具体的な方法について解説します。
ユニバーサルデザインの基本原則を理解し、快適で効率的なオフィス環境を実現しましょう。
ユニバーサルデザインとは?
ユニバーサルデザイン(UD)は、年齢や国籍、障がいの有無にかかわらず、誰にとっても使いやすいデザインを目指す考え方です。
街中で見かけるトイレや非常口のサイン、パンフレットやWEB画面のフォントなど、身近なところで活用されています。
UDの基本原則に従い設計することで、多くの人が利用しやすい環境を作り出すことができます。
ピクトグラムの活用
直感的にわかるサイン、ピクトグラムは、オリンピックの各競技種目の表示などにも使われています。
視覚的にわかりやすく、情報を迅速に伝えることができます。
例えば、公共施設や商業施設で見かけるトイレのサインは、誰でも一目でわかるデザインになっており、言葉の壁を越えて情報を伝えることができます。
フォントと配色
パンフレットやWEB画面では、文字の中の空間を広くとったり、濁点を大きくしたりして読みやすいフォントを使用することがUDの一例です。
さらに、配色にも工夫を凝らし、背景と文字のコントラストを高めることで視認性を向上させることが重要です。
例えば、高齢者や色覚障がいのある方でも見やすいように設計されています。
オフィスにおけるユニバーサルデザインの効果
ユニバーサルデザインをオフィスに取り入れることで、従業員全体の働きやすさが向上します。
以下に具体的な効果を紹介します。
生産性の向上
快適で使いやすいオフィス環境は、従業員の生産性を向上させます。
使いやすい家具や機器、効率的なレイアウトが業務の効率化を促進します。
例えば、調整可能なデスクやエルゴノミクスに基づいた椅子を使用することで、長時間のデスクワークによる疲労を軽減し、集中力を維持することができます。
コミュニケーションの促進
共有スペースやミーティングエリアを設けることで、従業員同士のコミュニケーションが活発になります。
これにより、チームワークが向上し、業務のスムーズな進行が期待できます。
例えば、リラックスできる休憩スペースを設けることで、非公式なコミュニケーションが生まれ、創造的なアイデアの交換が促進されます。
ユニバーサルデザインの7原則
ユニバーサルデザインには以下の7つの原則があります。
これらを基にオフィスを設計することで、誰にとっても使いやすい環境を実現できます。
- 誰にでも公平に利用できる
- 使う上で柔軟性に富む
- 簡単で直感的に利用できる
- 必要な情報が簡単に理解できる
- 単純なミスが危険につながらない
- 身体的な負担が少ない
- 接近して使える寸法や空間になっている
原則1: 誰にでも公平に利用できる
この原則は、全ての人が平等に利用できるように設計することを意味します。
例えば、入り口に段差がないことで、車椅子利用者やベビーカーを使用する人もスムーズにアクセスできます。
原則2: 使う上で柔軟性に富む
異なる能力やニーズに対応できるように柔軟な設計を行います。
例えば、デスクの高さを調整できるようにすることで、様々な身長や体型の従業員が快適に利用できます。
原則3: 簡単で直感的に利用できる
複雑な操作を必要とせず、誰でも直感的に利用できるデザインが求められます。
例えば、ピクトグラムを使用して操作方法を示すことで、視覚的に理解しやすくします。
原則4: 必要な情報が簡単に理解できる
情報を伝える際に、視覚的・聴覚的にわかりやすくすることが重要です。
例えば、明確な標識や案内板を設置し、視覚的な情報だけでなく、音声案内も併用することで情報の理解を助けます。
原則5: 単純なミスが危険につながらない
ミスが重大な事故につながらないようにするためのデザインを取り入れます。
例えば、自動停止機能付きのドアや、転倒防止のための滑りにくい床材を使用することが考えられます。
原則6: 身体的な負担が少ない
長時間の使用でも疲れにくいデザインが求められます。
例えば、エルゴノミクスに基づいた椅子や、適切な高さのデスクを使用することで、身体的な負担を軽減します。
原則7: 接近して使える寸法や空間になっている
誰でも簡単にアクセスできる寸法や空間を確保します。
例えば、広い通路や車椅子でも利用できるトイレを設けることが重要です。
具体的な実践例
オフィスにユニバーサルデザインを取り入れる具体例をいくつか紹介します。
通路とデスク配置
車いすでも通れるように通路の幅を確保し、デスク間の距離を広くとります。
また、フロアの段差をなくし、デスクの高さや幅を調整可能にすることで、誰でも使いやすい環境を作ります。
例えば、一般的なオフィスでは通路の幅を90cm程度に設定しますが、ユニバーサルデザインの観点からは120cm以上の幅を確保することが推奨されます。
視覚的な工夫
操作や案内をピクトグラムで表示し、情報を直感的に伝えることができます。
また、色調や照明でゾーンを区別することで、空間の使い方がわかりやすくなります。
例えば、重要なエリアは明るい色調で、リラックスエリアは落ち着いた色調で区別することで、視覚的な情報が一目で伝わります。
コスト削減と効率化
ユニバーサルデザインの導入は初期費用がかかるように思われがちですが、長期的にはコスト削減と業務の効率化に繋がります。
例えば、統一されたデスクやイスの配置により、レイアウト変更の手間やコストが削減できます。
従来のオフィスでは、組織変更や人員の増減に応じて頻繁にレイアウト変更が必要でしたが、ユニバーサルデザインではその必要が大幅に減少します。
まとめ
オフィスのユニバーサルデザイン化を進めることで、従業員全体の働きやすさと生産性が向上します。
弊社では長年の実績とノウハウを活かし、最適なオフィス環境を提供しています。
オフィスのユニバーサルデザイン化をお考えの際は、ぜひ弊社にお任せください。
私たちの専門知識と経験に基づいたサポートで、あなたのオフィスをより快適で効率的な空間に変えるお手伝いをいたします。
弊社ではオフィスをライブオフィス化し、オフィスづくりのショールームとして見学が可能です。
ユニバーサルデザインを実感して、ぜひ貴社のより快適なオフィスづくりのヒントや参考にしていただけここと思います。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
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この記事を書いたのは
大橋 淳紀
株式会社WORK SMILE LABO 営業
大学を卒業後、新卒で㈱ワークスマイルラボに入社。
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お客様の理念やビジョンといったコンセプトを大切にし、それが伝わるオフィスづくりの提案を行っています。
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