動線がストレスを生んでいませんか?オフィスレイアウト見直しのチェックポイント

オフィスレイアウトは「動線」で決まる

「なんとなく働きにくい」の正体は、動線にあります

新入社員の配属、組織改編、人員増。
オフィスに人が増えるたびに、デスクを1台足し、書庫をひとつ寄せ、通路を少しずつ削っていく——。
気づけば「なんとなく働きにくいオフィス」ができあがっている。

多くの企業でよく見られる光景です。

「席が足りないから詰めた」
「空いているスペースにコピー機を置いた」

ひとつひとつの判断は間違っていません。

 

しかし積み重なった結果、社員同士が通路ですれ違えない、書類を取りに行くのに部屋を横断する、会議室の前が人通りの多い動線になって集中できない——
といった小さなストレスが日々発生します。

このストレスは、そのまま業務効率に跳ね返ってきます。

 

ここ数年で、オフィスに求められるものは大きく変わりました。
テレワークが一般化したことで、「オフィスにわざわざ出社する意味は何か」が問われるようになったのです。
オカムラのワークデザイン研究所は、2020年代を「柔軟性を実装する時代」と位置づけ、ハイブリッドワークが可能になった今こそ、オフィスという場の価値を問い直す必要があると指摘しています。

つまり、単に机と椅子を並べる場所ではなく、「出社してよかった」と社員が思える環境をどう設計するか。その出発点になるのが、レイアウトであり、動線です。

 

なぜ「動線」がレイアウトの中心なのか

動線とは、人が動くときに描く「見えない線」

動線とは、社員がオフィス内を移動するときに描くルートのことです。

 

デスクからコピー機へ。

自席から会議室へ。

来客を応接室へ案内するルート。

この見えない線が交錯していたり、遠回りになっていたりすると、1日に何度も無駄な時間とストレスが生まれます。

 

動線設計のポイントはシンプルで、「効率よく通路を利用できること」です。

 

✔ 社員同士がぶつからずにすれ違える通路幅が確保されているか
✔ 目的の場所まで、遠回りせずたどり着けるか
✔ よく使うOA機器やキャビネットが、使う人の近くにあるか
✔ 人の往来が多い場所に、集中を必要とするスペースを置いていないか

たとえば、人の行き来が激しい通路のすぐ横にミーティングスペースがあれば、会議に集中できません。

よく使う書類のキャビネットがフロアの反対側にあれば、1回1分の移動でも、10人が1日5回使えば1日50分の損失です。

年間に換算すれば、決して小さくない数字になります。

 

データが示す「集中できる環境」の重要性

 

東京女子大学とオカムラの共同研究(2024年)では、オフィス環境の整備によって仕事がスムーズに進んだ経験について、管理職・一般職の双方に調査を行っています。

その結果、両者ともに最も多く挙がったのが「集中できる環境」でした。

さらに管理職の回答では、

「効率のよいレイアウトの工夫」

「コミュニケーション空間の使い勝手」

「自由に使える空間」

といった項目も強く現れています。

 

管理職は自分だけでなく、チーム全体がスムーズに働けるかどうかを意識しているのです。

そして注目すべきは、仕事がスムーズに進むことで自身の成長を実感している人が8割に上るという調査結果です。

動線を整え、集中環境を確保することは、単なる時短ではありません。

社員の成長実感、ひいては定着や採用力にもつながる投資なのです。

 

「通路・空きスペース」は無駄ではない

 

オカムラの先進オフィス面積調査によると、執務エリアの内訳のうち、「通路・空きスペース」は約25%を占めています。デスクスペースが約49%、ミーティングスペースが約13%と続きます。

ここで大事なのは、通路や空きスペースを「もったいない場所」と考えないことです。

ものがぎっしり詰まった執務スペースは、社員の不快指数を上げます。何も置かない余白を意図的につくることが、結果として快適性と生産性を支えます。

「1席でも多く詰め込みたい」という発想でレイアウトを組むと、ほぼ確実に動線が犠牲になります。

 

施工事例|動線とレイアウトで変わったオフィス

 

 

まとめ

 

オフィスレイアウトは、きれいに、おしゃれに設計するだけでは意味がありません。毎日そこで働く社員が快適に過ごせるかどうかが、すべての基準です。

 

そしてその快適さを左右する最大の要素が、動線です。

✔ 通路をスムーズに使えるか
✔ 集中したい人が集中できる位置にいるか
✔ よく使うものが、使う人の近くにあるか
✔ 詰め込みすぎて、余白を失っていないか

 

調査が示すとおり、仕事がスムーズに進む環境は、社員の成長実感につながります。オフィスへの投資は、コストではなく、人が育つ環境への投資です。

この記事を書いたのは
大橋 WORK SMILE LABO
大橋 淳紀
株式会社WORK SMILE LABO
大学を卒業後、新卒で㈱ワークスマイルラボに入社。
オフィス関連商品はすべてお任せください。
お客様の理念やビジョンといったコンセプトを大切にし、それが伝わるオフィスづくりの提案を行っています。
大橋 WORK SMILE LABO 営業